オリオンビール大好き@orioです。
前回のブログで、クラウド関連の技術に注目しているお話を致しましたが、今回は、実際クラウドを導入するときの選定のポイントをお知らせしたく思います。
皆さんの客先の現場は、インフラ環境が整っている状態からプロジェクトに参画といった場合が多いと思いますが、要件定義や基本設計で、プロジェクトの取り決めをお客様と話し会う際に必要な知識だと思うので、今回はクラウド選定の大原則をお知らせ致します。
クラウド選定のポイント
1.セキュリティ面で、会社の情報は外部にアウトソースするべきか否か考える
自社のお客様情報をオンプレからクラウドに移行する場合、情報漏洩などセキュリティ面は本当に大丈夫なのか?を考えるべきです。 そこに疑問を持ちつつ、クラウドベンダーに関してはしっかりした基準で選定する必要があります。
1.第三者機関による監査評価( Sys Trust、 SAS70 TypeⅡ等)受けてるか?
2.情報統制に厳しい会社(金融機関等)の導入実績があるか?
2.将来の業務拡大/利用範囲拡大に対してどこまで拡張性があるか?
サービスを継続してつかうには、サービスを提供し続けられるだけの財務的な経営基盤を有するクラウドベンダーかどうか?は非常に重要な要素です。
仮に一年後に選定したクラウドベンダーが経営基盤が危うくなった場合には、早急に別のベンダーの移行を選ばなくてはなりません。
また、新しいクラウドベンダーが表れて業界勢力図を塗りえるとこともあるので、クラウド各社の違いや各社がどんな会社と取引実績があるかなど、継続的に情報を収集しておくと良いでしょう。
また、クラウド各社の市場調査の資料として、米調査会社のガートナーが出した、Iaas市場におけるベンダの特徴を示した2016年版のマジッククアドラントという指標があり、これを元にクラウドベンダーの市場を調査をすることができます。
マジッククアドラントでは、右上に位置づけられるベンダほど市場に対応する
成熟した製品を提供しており、市場の方向性にも影響を及ぼすリーダーであるとされています。
右下はビジョナリーとして概念は先行するが能力が実証されていない傾向があり、
左下は特定市場を指向したニッチなプレイヤーの傾向があるとされています。
2016年版ではAmazon Web Serviceが他社を大きく引き離した圧倒的なリーダーの
位置にあり、Microsoftが2番手につけている構図となっております。
参考URL http://www.publickey1.jp/blog/16/iaas2016amazon.html
3.各社のサービスの性能面、サポート面、コスト面を比較する
性能面では、下記の各社サービス内容を確認しましょう。
・CPU・メモリ・ストレージなどの容量を、用途ごとにカスタマイズ可能か
・開発しやすいように自由度が高いのか
サポート面では、下記の各社サービス確認しましょう。
・何かトラブルが起きた時にサポートしてくれるのか
・利用者が安心できるサポートがきちんとあるのか
・カスタマーセンターがあるのであれば、いつ対応してもらえるのか
コスト面では、性能面とサポート面を考慮しつつ、目的にあったサービスを選びましょう。
また、初期費用は無料の為、お試しで性能を比較してみましょう。
ここで、主要な11種類のクラウドサービス(IaaS)の比較表を下記に掲載致します。
※各社クラウドサービスの性能、セキュリティ、サポートの詳細は、 こちらを参照
※2016年7月の調査の為、現在と価格やサポートサービスが異なる場合もあります。
次回のメルマガは、ガートナーIaaSマジック・アイランド分析から、より需要のある、
Amazon Web Service、Goole Cloud Platform、Microsoft Azure の3サービスについての比較や個々のサービスの詳細などを連載したいと考えております。