こんにちは、Takeuchi@教育委員会です。
前回、基本設計って何?ってことを書きましたが
今回は基本設計書の内容について触れてみたいと思います。
基本設計書で記載する内容を簡単ではありますが一覧にしました。
システムによって記載する内容が多少異なることもありますし
画面設計書などを基本設計書の一部として纏める事もあります。
システム概要
目的 | 業務をシステム化する理由など |
システム構成図 | 各サーバや他システム間の繋がりをイメージにする |
業務フロー図 | システム化した際の業務の流れをイメージにする |
ソフトウェア構成 | ミドルウェアやフレームワークなどを一覧にする |
システム概要は、システム・業務全体に関わる内容を記載し
主にエンドユーザとの要件調整やインフラチーム向けに記載する内容が多いです。
機能要件
画面遷移図 | 画面間の繋がりをイメージにする |
機能一覧 | 画面やバッチに紐づく機能を一覧にする |
画面・機能概要 | 画面や機能の簡単な説明を記載する |
インタフェース一覧 | 他システムと接続する機能等を記載する |
帳票一覧 | インプット、アプトプットとなるファイル帳票等を記載する |
機能要件は、基本設計後の各種設計へ落とし込むための内容を記載し
設計だけでなくWBS等スケージュール作成の元ネタもこの大項目になります。
非機能要件
性能、負荷 | サーバの処理時間や同時処理時の性能などを記載 |
可用性、障害対応 | 稼働率や、ソフト障害やハード障害時の稼働要件を記載 |
運用、保守性 | ログ出力など運用・保守に関わる内容を記載 |
非機能要件は、システム性能や障害対応など運用にかかわる内容を記載し
総合試験・イレギュラー試験での評価やリリース後の運用チームに関係する内容が多いです。
まとめ
上記のように、基本設計書はエンドユーザからエンジニア、運用チームまで
多岐にわたる人々が関係する設計書という事が分かります。
基本設計では、全体的な方向性を決める設計になるので、ここできちっと方向性を決められないと
機能要件と非機能要件の関係性が悪くなってシステムとして機能するけど性能が悪かったり、
インフラチームとの調整が遅れて他システムと接続確認できなかったりすることになります。
上流工程を行う際は幅広い関係者から聞き取りを行うことが大事です。
また気になった事は後回しにせずに積極的に確認を行って解決しておきましう。
次のブログでは「システム概要」「機能要件」「日機能要件」単位で
もう少し深く掘り下げてみようと思います。