こんにちはsadaです!
突然ですが、皆さんVimはどれくらい使えますか?
「開発はVimでやってるよ!」というバリバリの上級者もいらっしゃるかもしれませんが、「サーバのログを見るだけ」という人や「使うときはガンガン使うけど触らなくなると忘れちゃう」という人も結構いらっしゃるかと思います。
かくいう私もその一人で、以前は使うたびに「コピーってどうやるんだっけ?」とその都度Googleで検索をかけていましたが、何年もこのやり方を続けていると段々と嫌気がさしてきて「(Vimを)使いこなすとまで行かなくても簡単な操作くらいは覚えたいな〜」と思うようになりました。
どうやってVimの学習をすればよいの?
本屋に行ったりAmazonで検索すればVimの学習本はありますが、正直荷が重いですよね!?
あくまで基本的な操作を覚えられればよいので分厚い本を使いたくないですし、かつ忘れない(丸暗記ではない)方法が好ましいです。
整理すると
・学習にコスト(時間/お金)をかけたくない
・単なる暗記ではなく実践的に学びたい
・忘れたときに備え定期的に学習を行いたい
となります
Vimtutor
前置きが長くなりましたが、やっと本題です。
VimtutorはVimに同梱されているVim学習のためのチュートリアルです。
実態はただのテキストファイルで指示の通りに操作編集を行うことでいつでも簡単にVimの学習が行えます。
テキストファイルですが、編集を行っても再度起動させれば初期状態になるので何度でも繰り返し学習を行えます。
Vimtutorの起動
では実際に使用してみます。
今回の環境はMacOS10.13.6で行います(Vimが使えるマシンであれば何でも大丈夫です)。
ターミナルを開き次のコマンドを実行します。vimtutor
Linux(WSL含む)だと vimtutor -ja
と入力してください。
実行すると以下の画面が表示されます
vimtutorは全部で7章まであり、以下に目次を記します。
レッスン 1.1: カーソルの移動
レッスン 1.2: VIM の起動と終了
レッスン 1.3: テキスト編集 – 削除
レッスン 1.4: テキスト編集 – 挿入
レッスン 1.5: テキスト編集 – 追加
レッスン 1.6: ファイルの編集
レッスン 1 要約
レッスン 2.1: 削除コマンド
レッスン 2.2: その他の削除コマンド
レッスン 2.3: オペレータとモーション
レッスン 2.4: モーションにカウントを使用する
レッスン 2.5: より多くを削除するためにカウントを使用する
レッスン 2.6: 行の操作
レッスン 2.7: やり直しコマンド
レッスン 2 要約
レッスン 3.1: 貼り付けコマンド
レッスン 3.2: 置き換えコマンド
レッスン 3.3: 変更コマンド
レッスン 3.4: c を使用したその他の変更
レッスン 3 要約
レッスン 4.1: 位置とファイルの情報
レッスン 4.2: 検索コマンド
レッスン 4.3: 対応する括弧を検索
レッスン 4.4: 間違いを変更する方法
レッスン 4 要約
レッスン 5.1: 外部コマンドを実行する方法
レッスン 5.2: その他のファイルへ書き込み
レッスン 5.3: 選択した書き込み
レッスン 5.4: ファイルの取込と合併
レッスン 5 要約
レッスン 6.1: オープンコマンド
レッスン 6.2: 追加コマンド
レッスン 6.3: その他の置換方法
レッスン 6.4: テキストのコピーとペースト
レッスン 6.5: オプションの設定
レッスン 6 要約
レッスン 7.1: オンラインヘルプコマンド
レッスン 7.2: 起動スクリプトの作成
レッスン 7.3: 補完
レッスン 7 要約
章ごとにテーマがあり章の最後に要約でおさらいをするという流れになります。一周するのに大体30分程度で済むので日々の学習にはちょうど良いボリュームです。
実際にやってみましょう
例としてレッスン 3.3: 変更コマンド をやってみます。
- 以下の —> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
-
lubw の u の位置にカーソルを移動しましょう。
-
cw とタイプし、正しい単語をタイプしましょう(この場合 ‘ine’ とタイプ)。
-
次の間違い(変更すべき文字の先頭)に移動するために をタイプします。
-
最初の行が次の行の様になるまでステップ 3 と 4 を繰り返します。
このように実際に用意されたテキストを実際に操作・編集することで学習を行います(実践的!)
一度編集を行いましたがvimtutorを再度実行すれば編集前の状態に戻るので何度でも繰り返し学習することができます。
Vimを(多少)使えるようになって
Vimの学習を行うようになったことで、作業効率が上がりました。
調べる時間が少なくなったことと、より効率的な手段が選択肢として取れるようになったことが要因だと思います。
また中途半端にしか使えなかったですが、基本的な操作だけでも覚えるようになったことで、胸のつかえが取れたような清々しい気持ちになれました!
最後に
Vimはツールであるためどうしても理屈で覚えることが難しいところがあります、なので定期的にvimtutorを使って手を動かし復習することをおすすめします。