AWS Summit Tokyoに行ってきました

6/12~14に幕張で開催されたAWS Summit Tokyoに行ってきました。
本当は写真とかを添えられたらよかったのですが、セッションは、許可を得た方以外の撮影NGだったので、面倒だからと(笑)会場内では1枚も写真を撮りませんでした。そのため、実にシンプルなレポートとなりますがご了承下さい。

さて、AWSの各製品は、現場業務で使ってはいるものの「いま稼働してる環境と同じ設定なら多分動くでしょ」とか「作業引き継ぎで使い始めたやつ、資料になんも書いてないけど、動いてるしいいか!」みたいに、曖昧というよりなぁなぁにしてしまっている部分がありました。

でも、それじゃ駄目ですよね。ちゃんと理解しなきゃ!

……でも、どう勉強しよ??? と、まずは検索してみたところ、表示されたAWSサミットのお知らせに「こーれーだー!!」と参加を決意。

今回は展示もありますが、セッションも多数あります。しかも無料。
難しい(=上級者向け)ものばかりだったらどうしよう、と思ったものの、そこは流石のAWS。基本の基本、初級とタイトルに銘打ったものも複数ありました。
それらの中から、いま自分が業務に使っている「EC2」と「S3」に関連するものをメインに据えて、セッション申込みをしてみました。

<【初級】Amazon EC2 の進化の歴史から学ぶ EC2 入門 2019年版>
細かい用語は「検索してください!」という、実に割り切ったスタイルで進んだセッションは、サービスリリースから現在まで、どのようにEC2が変化してきたのかがメインといえる内容でした。
サービスリリース当初から変わらないものもあれば、大きく変わったものもある。
そういうお話の中で、やはり一番興味深かったのは「秒課金」でしょうか。
「月額課金」や「固定料金制」ではなく、まさに使っただけ、1秒単位で課金を選べるというのは、導入へのハードルを大きく下げているように思います。試しに使ってみようかな、という一歩を踏み出し易いことと、実際に使ってみての課金額を抑えられる(ものによっては固定の方が安い場合ももちろんあるのでしょうが…)というのは、本当に便利だなと思った次第でした。

<【初級】Amazon EC2インスタンスタイプの選び方ガイド>

c5d.large
この文字列の意味を理解して、的確なスペックのEC2インスタンスを選択できるようになる

最初にこの「目的」をスクリーンで見た時、なんと分かり易く明快なテーマなんだろう! と思いました。
暗号のように見える文字列にも、ちゃんとそれぞれ意味があり、見るだけで「この環境はどういうモノ」というのが分かるようになっている…というのを、じっくり聞くことが出来ました。
実業務で「このインスタンス、もし動きが遅い様だったらスペック変えてみて下さい」とさらっと言われて「わ、分かった…たぶん(困ったら誰かに聞こう)」だった約二週間前の自分(近)にはおさらばです。
そもそも「スペックを変える」の方向として、CPU性能を上げる、メモリを上げる…etc、様々なアプローチがあることも分かりました。また、リージョンによっても選べるもの・選べないものもあることも分かりました。
・・・このセッションで、超・初心者から一歩前に進めた気がします。気のせいにならないように復習をしっかりしておきたいところです。

※c5d.largeをネーミングポリシーから読み解く※
・1文字目=インスタンスファミリー
cは「コンピューティング最適化」を示し、他に「汎用」「メモリ最適化」などがあり、やりたい処理・内容によって最適なものを選ぶようにする。
・2文字目=インスタンスの世代番号
数字が大きいほど新しい。新しい番号ほど、もちろん機能がいいので性能が良くなる。特に「これじゃなきゃヤダ」という理由がなければ新しいものを選ぶべき。
・3文字目=追加機能
いわゆるオプション。
内臓ストレージ追加(インスタンスストア)は「d」、標準に対してネットワークを強化は「n」など、つけたオプションによって変わっていく。
・ドットの後=インスタンスサイズ
nano micro small ……. large, xlarge, 2xlarge…といろいろある。
サイズによって値段も変わるが性能も変わる。ちなみにネットワークパフォーマンスで最大XX(Gbps)とあるものは、常に帯域が確保されているわけではなく、バースト時の最大性能である。逆に最大と書いていないものは、その帯域が確保されているという違いがある。

今日の目標に対する答え:
c5d.large = コンピューティング最適化の世代ナンバリングが5(・・・5世代目、といっていいのか謎なのであえてこういう書き方で!)、オプションに内臓ストレージ追加したlargeサイズのインスタンスである

参照:インスタンスタイプについて  https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/

<【初級】AWSストレージサービス入門>
AWSでストレージサービスと分類されるものは、大きく「EBS」「EFS / FSx」「S3」の3つに分類される…という説明と、各ストレージの作り方や動かし方のデモ。
S3は現在業務で使っているので「なるほど!こういう風にも使えるのか…」と思いつつ落ち着いて見られたのですが、他の2つは初めて見るもの、かつ、動き…というか設定や使い方のデモが、文字通り「パッと出来てパッと使える」もので、すごい! とひたすら画面を凝視する感じでした。(おかげでメモを殆どとれていないという…)

印象に残ったのは、各ストレージが独立しているわけではなく、各ストレージで様々なデータ連携を取り易くできているところでしょうか。
現在はデータのバックアップ用とがメインのためS3利用が多いですが、解析利用が必要になったら FSxとの連携を考えてみるなど、様々な可能性があるのだな、と感じました。

(かろうじて取れたメモ)
◆EBS
AmazonEC2向けの永続的なブロックストレージ

◆EFS, FSx
EFSはLinux向けで、FSx for WIndows File Serverはその名の通りにWindows向け。
FSx for Lustre

◆S3
どこからでもデータの保存と取得ができる、格納容量無制限のストレージ

<Windows on AWS – AWSサポートエンジニアによる技術サポート事例紹介>
現在、自分の業務もユーザーサポート・・・とまではいかないですが、問い合わせや質問を受けることが多々あります。その際、ふわっとした(暗喩)問い合わせ内容も多く、事象の絞り込みに時間がかかることもあります。
もちろんそれは、自分が「問い合わせる側」になった時にも有り得ることです。
サポートエンジニアさんの真摯な姿勢や調査に立ち向かう熱意を感じると同時に、自分が問い合わせる側になった場合は、きちんと必要な情報をそろえてお送りできるようにしなければ! と感じたセッションでした。

参考:技術的なお問い合わせに関するガイドライン https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/tech-support-guidelines/


以上、ざっくりとしたレポートとなりましたが、ご覧いただきましてありがとうございました。

会場の熱気や、来場人数の多さからもAWS製品の認知度や、導入企業の多さが実感できます。出展している企業も、AWSを活用した事例だけではなく、AWSの導入そのものをサポートする会社や、教育プログラムを提供するところもあるなど、多様な関わりを見せていることも窺えます。

とあるセッションではAmazonWorkSpacesの大規模事例として2万件以上のデスクトップが使われている企業や、合計20万ユーザーが利用している企業などの例も挙げられていました。

使われている企業が多い、つまりどの現場に行っても触れる可能性が高いことを示すものであり、また、今後も同様のケースが増えてくるであろうことも予想されます。なるべく早いうちに「初心者」を脱し、上級…まではいかなくとも、基本的な機能はするっと使いこなせるようにならなければ、という決意を新たにしました。

今回の私のレポートは、既にAWS各製品をバリバリに使いこなしている方々には物足りないかもしれません。ですが、初心者の私にとっては大きな学びのある、そして次にどういう勉強をしていけばいいかの指針となる一日でした。

有難いことに、後日セッションの動画や資料が配布されるとの事なので、見ていないセッション(時間が重なってあきらめたものもあるのです…)の動画が公開されたら、それらも引き続きチェックしたいと思っています。

来年、またAWSサミットに行く機会があれば、今年よりも一歩前に進んだ内容を聴講できるようになれるよう、頑張りたいと思います。

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