今年読んだ「1番紹介したい漫画」

おつかれさまです!
今年もアドベントカレンダーに参加させていただくことにしました!

 さて、肝心のネタですが、年に一回という所(こじつけ)で今年読んだ「1番紹介したい漫画」とさせていただこうかと思います。

 私も割と漫画を読むほうなんですが、その割にメジャーどころでも抑えられてなかったり(既刊数が多いと追っかけるのが大変だったり)、かといってマイナーなところばっかり読んでたりするわけでもないというバランス派なので、そのあたり踏まえてあまり既刊数も多すぎず、マイナーすぎず、おまけに完結しているタイトルをご紹介したいと思います!

 

『Helck』

(出典:Helck 1巻 [小学館刊] より)

 今回ご紹介したいのは七尾ナナキ先生のHelckです!
こちらの1巻の内容に触れながら紹介させていただきたいと思います。
まずはこちらの表紙、かわいい女の子がどーんと出ていますが、こちらが主人公ではなく(メインキャラではあるんですが)右上のギャグマンガ調に描かれている男が主人公の「勇者ヘルク」となっております。

 

冒頭のあらすじ

 舞台は剣と魔法のファンタジー中世。
人間の勇者によって魔王が倒されたという語りから始まります。
それを受け魔界では、魔王の上の役職である四天王であるところの「赤のヴァミリオ」(1巻表紙のキャラ)が欠けた魔王の席を埋めるため、大会を開き優勝者を魔王にしようとします。

 いい動きをしている出場者を見て上機嫌のヴァミリオ。
しかし妙な出場者を見つけ大会責任者に確認すると
「優秀な成績で予選を通過した人間の勇者でございます」
なんで人間がいるんだ!
「ご存じありませんでしたか?参加は種族問わず誰でもOKなのです」
人間はダメだろうが!
それを受け、焦りながらもあいつは目的があるから安心してほしいという責任者。

(出典:Helck 1巻 [小学館刊] より)

人間を滅ぼすと宣言したヘルクに対し、
ばかぁぁぁ!!あんなの演技に決まってるだろが!うそつきの顔だろがぁ!
と内部から魔界を滅ぼそうとしていると決めつけ、怒り狂うヴァミリオ。
しかし、ヘルクは純粋に優勝を狙っているように見え、人たらしの性格で魔界の住人とも仲良くなっていくので何が狙いかわかりません。
ともかく優勝させるわけにはいかないとヴァミリオは妨害工作を始めるのでした。

 

始まる大会(ギャグ)パート

 とにかくヘルクに優勝させたくないけど、従来の戦闘での勝負であれば四天王のヴァミリオでもヘルクにかなわないと判明。
そのため、ヴァミリオはトランプタワーをやらせたり、料理を作らせたり、チェスをやらせたり、彫刻彫らせたり、魔界の生物とのレースなどを催し、各競技妨害が行われるのですが、ヘルクはこれらをことごとく打ち破ることに。

(出典:Helck 1巻 [小学館刊] より)

 この漫画、この後もちょいちょいギャグパートがあるのですが、連載で読み進めてた人は3話くらいまでギャグマンガとして読んでいたかもしれません。
しかし、このギャグパートの裏でいろいろな謎の種が蒔かれていきます

 

風雲急を告げる報告の数々

 急に魔界に来て魔王になろうとしているヘルクに疑問を感じているヴァミリオは大会開催中に密偵を放ち、いろいろと情報を集めたり、緊急の報告を受けたりしますが、それらがこの物語の謎の始まりとなります
1巻のこの時点では何も事実確認はとれていない状況ではありますが、箇条書きにすると

・最近まで人間が暮らしていた痕跡のある無人の町が見つかる

・冒頭で討伐された魔王を倒した勇者はヘルクではなくヘルクの弟

・ヘルクは人間の国で弟殺しの罪で賞金首になっている
(ちなみにヘルクは大会参加者と仲良くなり弟の写真を嬉しそうに見せている)

・冒頭とは別の魔王城が人間とは思えない「翼の生えた兵士」に落とされる
(魔王とは魔王城を守る将で複数いる)

・人間は冒頭の魔王城以外を知らないはず

・ヘルクに大会を紹介した別の四天王の登場

とこれからだんだん明らかになっていくであろう謎が続々と出てきます。
ヘルクが魔王になろうとしているのも含め、これらの謎が判明していくことで最終的な展開につながっていくわけです。

 

そして動き出す物語

(出典:Helck 1巻 [小学館刊] より)

 この後、話の展開としてはヘルクに大会を紹介した四天王がヴァミリオに大会を勝ち残ったメンバーで落とされた魔王城に居座る「翼の生えた兵士」を打ち取り、功名を挙げたものを魔王とするということにしてはどうかと提案し、決行されます。
(そうすればヘルクは誰の味方かはっきりするとの意図)
そこに身分を隠し、護衛兼目付として帯同するヴァミリオ。

魔王城にて対峙するヘルクと「翼の生えた兵士」に関連はあるのか?
ヘルクは人間と何があったのか、本当に弟を殺してしまったのか?
ヘルクが魔界に来た真意とは?
人間、魔族の置かれた状況は?

話が進むと、この漫画の世界観も徐々に判明し、壮大な物語になっていきます

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。
少しでもHelckに興味を持っていただけたでしょうか?
こちらはサンデー系の作風の読みやすいタイプで、キャラもわかりやすくかっこよかったり、可愛かったりする、戦闘あり、涙あり、笑いありの漫画です。
(最近の漫画だと「葬送のフリーレン」みたいな作風が好きな人は入りやすいかも?)
とにかく読み進めるにつれはまっていくと思います。
私の駄文では伝わらない魅力も多いので表紙にひかれたとかでもいいので手に取っていただけるといいかもしれません。

12巻完結なので、気になった方はこれからの年末年始に一気読みしてみてはいかがでしょうか!

追伸:これ書くためにちょっと調べてたら時期は発表されてないけどアニメ化するようなので、そちらの方が入りやすい方はぜひそちらからでも!

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