早口になる人間を考察した結果③

前回の投稿、【早口になる人間を考察した結果②】からの続きです。
復習の意味を兼ねまして、早口になる原因、またその意図を振り返ります。
早口になる原因、またその意図は以下の4つに分類されるかと思います。

【早口になる原因、またその意図】
①口先の制御ができていないため
②手早く終わらせようとするため
③相手に話の主導権を奪わせないため
④相手が向ける自分への関心を削ぐため

前回までの投稿で②の途中まで、説明しました。
しかし完結できなかったので、その続きを説明させていただきます。
つまり②を克服方法について記述します。
残りは次回の投稿に回します。

【②手早く終わらせようとするため(克服編)】
自分がどのくらいの速度で話しているのか。聞き手にとって聞きやすい速度になっているのか。
例えば、経歴を相手に説明する場合、どのくらいの速度で口にしているのか。
その自覚するために録音や録画して、その内容を再生すれば、把握できます。
全体的に早口になっていると感じれば、ゆっくりと話すように気を付けた上で録音や録画する。
限られた状況で早口になっていると感じれば、その状況を想定して、ゆっくりと話すように気を付けた上で録音や録画する。
話が長いと感じれば、内容を削り、でゆっくりと話すように気を付けた上で録音や録画する。
そして録音や録画した内容を再生して、自分が目指す速度に落とし込めているか、確認します。

録音や録画する。再生して確認する。
この工程を繰り返し、修練を積めば、ひとまず、話す速度の調整はできるようになったと見なしていいでしょう。
それが慣れないうちは修練するのみになるかと思います。

この方法はよく耳にする方法だと思います。
私が思いついた画期的方法でも何でもありませんし、ただ流用しているだけです。

しかしこれには欠点があります。
定型文の対応で発揮する方法であり、融通の利かない対応になります。
窓口対応や電話対応でありましたら、修練時の成果を発揮できる場面は数多くあるかと思います。
経歴説明する場合でも、同じことは言えます。

ただし修練時に想定していない状況に陥りますと話は変わります。
伝えるべき内容をその場で考えることになります。
吟味していれば、相手を待たせることになります。
その時間を作るのが相手に申し訳ないと思えば、考えた端から次々と口にすることになります。
さらにその考えをどこまで伝えるかを把握していなければ、話す速度の調整も難しくなります。
相手の貴重な時間を奪いたくないと考えていれば、尚更、そのようにしてしまうことでしょう。

修練時に想定していない状況に陥った場合はどのように対応するか。
1つは想定外を想定内にすることです。
想定外だと思っていた内容を修練に組み込めば、いずれ対応できるようになります。
隙をなくしてしまえば、臆する必要はありません。
修練時を思い出し、その内容を再現するように力を注げばいいことです。

しかし現実的ではありません。
対話する人との状況と対話する人の性格を全て組み合わせるのは至難の技です。
自己紹介を5分間行う状況に絞りましても、組み合わさる数は膨大になります。
世界を想定すれば、60億人の人類。
日本を想定すれば、1億人の人類。
東京を想定すれば、1000万人の人類。
東京で活動することを考えれば、その1000万人分に対応するのかという話に転じます。

その答えはNOです。
修練する時間がかかります。
想定した状況の内容を全て記憶していなければなりません。
対応した全員と話す機会もそうそうないと思います。
何より新しく東京に来られた人の分も対応するのかという話です。
それも想定していましたら、一生かかっても終わりません。

現実的でありながら、修練時に想定していない状況に陥った場合はどのように対応するのか。
その方法は区切りを早々に付け、一呼吸置くことです。

私はHEROLUCKであり、令和1年5月5日に生まれ、ミートスパゲッティが好物だけど、トマトソースが嫌いなブログ投稿を趣味にしています年齢54歳の男性です。

いきなり上記のような長文を早口で行われましても、聞き手は全て聞き漏らさずにいられるかが不明です。
仮にこの内容を聞き漏らせずにいられましても、以降も同様に繰り返されましても、同じようにいられるかが不明です。
私の場合、無理ですね。もう聞く気にもなりません。

けれど下記のように内容を分割し、次に口にするまでの間に1秒ほどの間隔を設ければ、聞いていられます。

私はHEROLUCKです。
令和1年5月5日に生まれました。
年齢は54歳の男性です。
好物はミートスパゲッティですが、トマトソースが苦手です。
ブログ投稿を趣味にしています。

文章にして書き出す場合を想定し、口にする内容に入れる句読点は多くても2つ。
それより多くなりそうな場合は1度区切り、次の内容で伝える。
その間は休憩を入れる。
専門用語などの単語や必要以上な丁寧な言い回しを行わない限り、1度で口にする内容は多くても30字程度。
その範囲内だと思っていれば、おのずと速度は調整できるかと思います。

どこまで広がり、どこに落とし込むのか。
そして相手の貴重な時間を奪わないためにも手早く終わらせないという焦燥感を抱いてしまう。
そのような心情で考えをまとめつつ話していますと、どちらかが疎かになります。
その結果、早口になるという状況に陥っているかもしれません。

そのようにならないように区切りましょうという話です。
落ち着くために短く伝えましょうという話です。
改善する方法としては以上になります。

この方法もよく耳にする方法だと思います。
特に内容を区切りましょうという部分に関しましては、文章で考えを伝えるときによく使われる手法だと思います。

それともう1つ、相手の貴重な時間を奪いたくないという考えを捨てることです。
全くしなくていいというわけではありませんが、強迫観念に囚われる必要がないだけです。
内容が相手の耳に届かず、聞き取れるまで何度も繰り返すという作業の方が、時間の無駄です。
相手も長時間になっていると感じれば、話し手の内容に介入し、要点を押さえようと行動するはずです。

結局のところ、自分の時間をどのように使いたいかなど、相手の心境次第です。
余裕があれば、話し手のペースに付き合って、対応してくれるかと思います。
忙しければ、時間を短く抑える対応を取ってくるかと思います。

そこら辺は十人十色なので配慮は難しいものです。
それ以上のアドバイスはしにくいものです。
雰囲気で読み取れとしか言いようがないです。
配慮するところまで方法を提示できればよろしいのですが、如何せん、その方法までは思いつきませんでした。
力不足で申し訳ありません。

以上、今回はここで終わらせていただきます。
続きは次回の投稿に回します。
興味が湧きましたり、暇でありましたら、次もよろしくお願いします。

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