前回の投稿、【早口になる人間を考察した結果①】からの続きです。
復習の意味を兼ねまして、早口になる原因、またその意図を振り返ります。
早口になる原因、またその意図は以下の4つに分類されるかと思います。
【早口になる原因、またその意図】
①口先の制御ができていないため
②手早く終わらせようとするため
③相手に話の主導権を奪わせないため
④相手が向ける自分への関心を削ぐため
前回の投稿では①について、説明しました。
今回の投稿では②について、説明させていただきます。
しかし②の内容が長いので、途中で区切らせていただきます。
残りは次回の投稿に回します。
【②手早く終わらせようとするため】
話したい内容が多いけど、相手の貴重な時間を奪いたくないから早口で済ませようとする。
多忙なため、その作業に早く戻りたいから早口で済ませようとする。
不快な相手に付き合いたくないから、時間を削るために早口で済ませようとする。
人間嫌いだから、その接触時間を短くするために早口で済ませようとする。
理由は各個人で違うと思います。
しかし早口で話しましても相手に届かなければ、話す意味がありません。
3番目と4番目に関しましては、それでもいいかもしれません。
飽くまでも話し手にとってはであり、聞き手はそうでもありません。
聞き手にしてみれば、いい迷惑です。不愉快極まりないことでしょう。
それでも別の人から話を伺えば、事は足りるかもしれません。その不満は解消できます。
手間はかかりますが、何も分からないよりはマシです。
けれどその人に頼らなければならない状況でありましたら、聞き手に対しては、頑張れとしか言いようがありません。
その場合、根気よく付き合うしかありません。
その内、話し手が折れるかと思います。手早く終わらせるのであれば、早口は止めるべきだと気づくからです。
聞き手が受け取れる速度の方が早く終わるのではないかと思い至れば、自然と早口は止めるはずです。
尤もその気づきに遅れれば、話し手は変わらないままではあります。
その場合、やはり根気よく付き合うしかありません。
ユメもキボウもありませんが、本当に頑張れとしか言いようがありません。
2番目に関しましても先ほど書きました通り、聞き手は苦労することでしょう。
こちらにつきましても、根気よく付き合ってくださいという結論に至ります。
もしくは別の人に話を伺ってくださいという結論にも至ります。
そのどちらかの選択をすることになるかと思います。
今までは聞き手が不幸になる話でありました。
しかし1番目に関しては話し手が不幸になります。
相手の貴重な時間を奪いたくない。
その配慮は相手にしてみれば、ありがたいことです。
煩わしいことに力を費やしたくないと思う人もいるからです。
けれどその配慮が裏目に出てしまいましたら、相手に負担をかけるだけです。
相手を憤らせる原因にもなりますし、今後の付き合いが遠のく原因にもなるかもしれません。
私、派遣を生業としますエンジニアの場合、次の就業先が決まらないと困ったことになります。
そのような意味で言いますと、仕事先との縁を結ぶ機会が失われます。
対話に時間を割かれる人と一緒に仕事を回せられるか心配して、採用が危ぶまれることになるかと思います。
そうならないためにも聞き手に伝えたい内容が届くように改善する努力が必要です。
以上、今回はここで終わらせていただきます。
改善方法につきましては次回の投稿に回します。
興味が湧きましたり、暇でありましたら、次もよろしくお願いします。