前回の投稿、【早口になる人間を考察した結果③】からの続きです。
復習の意味を兼ねまして、早口になる原因、またその意図を振り返ります。
早口になる原因、またその意図は以下の4つに分類されるかと思います。
【早口になる原因、またその意図】
①口先の制御ができていないため
②手早く終わらせようとするため
③相手に話の主導権を奪わせないため
④相手が向ける自分への関心を削ぐため
前回までの投稿で②まで、説明しました。
今回は③と④について、説明させていただきます。
次回は雑談です。考察につきましては今回で終了です。
【③相手に話の主導権を奪わせないため】
自分の話したいことがあり、その全てを伝えてから、相手の意見を伺いたい。
もしくは自分が組み立てた話の構成を崩されたくない。
他にも事情は色々と考えられますが、要するに段取りを崩されたくないわけです。
自分のペースで話さないと気が治まらない。
相手からの横やりのせいで伝えるべき事項が伝えられずに終わる恐怖感に襲われる。
気持ちが落ち着かないから早口で喋るわけです。
次々と口にすることで相手に割り込ませる隙を与えない。
そうすることで相手に主導権を渡すのを阻止しています。
それでも介入する人はいると思います。
内容が聞き取れない。内容を理解できない。内容に疑問を抱く。
このまま話が続きましても、内容が受け取れないことは明白です。
特に内容が聞き取れないほどの速さでありますと、確実にそのような事態に陥ります。
そのようになりますと再び話し手から聞き取る羽目になり、正直、時間の無駄です。
だから聞き手は割り込もうとします。
耳を傾けやすいようにするため、相手の意図に気づきたいため、相手との齟齬を生まないために行動を起こすことでしょう。
相手に置いてけぼりにされたくないために。
しかし絶対に段取りを崩されたくないと話し手が思っていれば、聞き手からの割り込み行為を阻止するでしょう。
待機するように投げかける人もいれば、物に当たる人もいれば、暴力で口を封じる人もいるでしょう。
やり方は千差万別ですが、割り込むなと相手に警告します。
話し手は自分の優位性を保てて満足するかもしれません。
けれど事態がそこまで発展すると聞き手は不愉快な気分になると思います。
話を聞いていようが、聞いていまいが、どちらにしましても結果は変わりません。
聞き手からすれば、今の時間、何の意味があると問いたくなります。
相手への鬱憤が溜まり、内情で相手を罵倒する。
最悪、付き合いたくないと思い、話の場から立ち去るかもしれません。
精神的距離・物理的距離の違いではありますが、相手への興味を失うことになります。
今後の付き合いが怪しまれますから、相手との関係を手放したくなければ、ほどほどにすることです。
相手からの介入を絶対に許さないという気構えは捨てるべきでしょう。
一方的に内容を伝える講演会や動画配信などの例外はありますが、極力、控えるべきでしょう。
相手に自分の考えを知ってほしいと願っているのであれば、尚更です。
相手の立場になって話を進めるべきかと私は思います。
【④相手が向ける自分への関心を削ぐため】
相手との関係を断ち切りたいから、わざと早口で話します。
その詳細は②で記述しましたので省略します。
以上、今回はここで終わらせていただきます。
先ほども記述しましたが、次回は雑談です。
興味が湧きましたり、暇でありましたら、次もよろしくお願いします。
考察は終わっていますので、ここで打ち切られましても構いません。