バスケ観戦のススメ

今年は映画スラムダンクのロングランや、沖縄などで行われたワールドカップ(以下W杯)など、バスケがかなり盛り上がった一年だったように思います。

来年のパリオリンピックの出場権を掴んだ男子日本代表の活躍をきっかけに、バスケを一度くらい観てみたいな、と思った方もいらっしゃると思うので、今回は、Bリーグ観戦について、さらりと触れていきたいと思います。
※2026年にリーグ再編が行われる予定なので、本記事は今シーズンでのお話になります。

W杯の日本代表となった選手の大半は、日本のプロバスケットボールリーグである「Bリーグ」に所属しています。海外チームに所属している選手の試合を生で観戦するのはなかなかにハードルが高いですが、Bリーグは日本各地にチームがあるので、比較的ご近所で観戦が可能です。

BリーグはB1・B2・B3と分かれており、数字が小さい方がトップカテゴリーとなります。代表選手Bリーガーの大半はB1所属ですが、B2所属の選手もいます。

現在B1は、北海道から沖縄までの全24チームが、東・中・西の3地区に分かれています。今シーズンは2023年10月~2024年5月にかけてリーグ戦を行い、年間王者を争っていく形です。
それと並行して、昨季(2022-23シーズン)の上位2チーム(優勝=琉球ゴールデンキングス、準優勝=千葉ジェッツふなばし)が東アジアのトップチームがホーム&アウェイで争う「東アジアスーパーリーグ(EASL)」に参戦しています。
またBリーグだけではなく学生、社会人チームに参加の権利があるカップ戦として「天皇杯」も実施されます。

どのリーグ、試合も見応えはありますが、もしも「なにか1つ、初めて現地観戦をする」なら、カップ戦やEASLではなく、通常のBリーグの試合をお勧めします。

第一の理由は、Bリーグはほぼ毎週末、どこかの会場で試合が実施されていて予定を組みやすいことです。
EASLは現在水曜開催で、決勝トーナメントは海外開催です。天皇杯も決勝までは、殆どが平日開催となっています。平日、仕事の後に初めて観に行くのは、ちょっとハードルが高いのかな? と思う次第です。
ただ平日ゲームは少しいいこともあって、土日開催よりもチケットがお安いことが多いです。もしも平日にお休みが取り易い方は、ご予算次第で平日ゲームを狙うのもアリだと思います。

第二に、Bリーグ関連の試合は、試合時間以外も楽しめることです。
例えば週末開催の場合、試合開始時刻は15:05となっていることが多いですが、試合会場への入場はその2時間前あたりから始まることが殆どです。
※中継や、会場の都合等で、15時スタートでない時もあります。

開始2時間も前から入場して何があるの? と思われるかもしれませんね。
まず、試合前には選手たちがウォーミングアップをしています。だいたい開場時間前後から行われているので、早く着けば、選手たちの自主練習を見ることができます。
ストレッチをする人や、黙々とシュートを打つ人など……普段の試合では見られない姿を見るのも、なかなか楽しいものです。

それからチームにもよりますが、開始1時間前あたりを目安に「オープニングパフォーマンス(オープニングセレモニー)」が行われることが多いです。
各チーム所属のチアリーダーによる演技だったり、ゲストによるショーだったり、様々に趣向を凝らした企画が用意されています。

この辺のタイミングで、チア主導による応援練習が行われることもあるので、初めての観戦でも、安心して応援することが出来るでしょう。

こんな感じで、試合前の風景を観ることが出来るのは、現地観戦だけのお楽しみです。
各試合毎に、当日のタイムスケジュールが事前公表されていると思いますので、出来ればオープニングパフォーマンス・セレモニーが始まるまでには、座席についておくことをオススメします。

それから、今はアフターコロナなので館内での飲食も可能になりました。
キッチンカーなどのフードワゴンが来る試合も多いので、アリーナグルメやアルコール類などを、選手のアップやチアパフォーマンスを観ながら楽しむことが出来ます。
飲食販売は混雑することも多いので、時間に余裕をもって会場についておけば、飲食物などの物販もたっぷり楽しめるでしょう。

さて、ここまでは「試合前」のお楽しみを綴ってきました。
本命となる試合は、どこに注目すればよいか。

その楽しみ方は、人それぞれです。
気になる選手をじーっと追いかけるもよし。ボールの動きを追って、点の動きに着目するもよし。ベンチで試合を応援する選手・スタッフの動きを眺めてみるのも、時には楽しいかと思います。
ちなみに私は、応援している推し選手が出ている間は推しをガン見、それ以外はボールを追う感じで見ています。

そして、試合をより一層楽しむには、ある程度バスケのルールについて知っておくと良いかもしれません。

①点数の入り方
通常のシュート=2点、3Pシュート=3点、フリースロー=1点

②ファウル回数による対応
個人=ファウル5回で退場
チーム=各クォーター毎にチームファウル累積5回以上で、
相手チームにフリースロー

とりあえずこれだけ知っておけば、後は会場のアナウンスや、周囲の雰囲気でなんとなーく察することが出来るのではないかと!

後は試合中、周囲と一緒に元気よく声を出して応援したり、ハンドクラップで選手を後押ししてみてください。大きな声を出すのは、ストレス発散にもなりますしね。

それから初めてバスケを観る方は驚くかもしれませんが、相手チームのフリースロー時には、声やハンドクラップでのノイズを観客が作り出します。
これは俗に「ブースターディフェンス」などと呼ばれていたりしますが、Bリーグでは応援の一つとして認識されている行為です。
とはいえ、ブースターディフェンスをやる・やらないは観客の自由です。
ファン(バスケではブースターと呼びます)が応援するチームの勝利のために、相手チームの得点が増えない(=フリースローを外す)ことを願って、シュートに集中する邪魔をする動きとして、ブースターディフェンスを行っています。

もちろん「何でもやっていい」わけではありません。例えばペンライトなどで視野の邪魔をしたり、スマホで爆音を鳴らす……なんてことはダメです。あくまで声や手拍子、足踏み、場合によっては応援グッズのタオルをふりふりする――など。その辺は、応援に行ったチームの様子を見て、うまいこと雰囲気に合わせてみてくださいね。

そして試合が終わると、ヒーローインタビューや、選手がコートを一周して挨拶する時間なども設けられています。
もしも当日グッズを買ったりしていたら、それを(周囲の迷惑にならない範囲で)振ったりして、是非アピールしましょう! そして試合が終われば、敵味方関係なく「バスケが大好きな仲間です。勝敗を問わず、頑張った選手たちへのねぎらいを込めて、ホーム・アウェイ問わず、たくさんの拍手で選手たちをコートから送り出してあげてください。

……と、思うままに綴ってみましたが、Bリーグを一度見てみたいなと思って頂けたらとても嬉しいです。
私は地元である千葉県のチームを応援していますが、そういった「地元繋」や「アリーナが職場の近く」といった地域繋がりの他「母校出身の選手」「なんかイケメンで格好いいから応援したいかも」など、どんなきっかけでも楽しいと思いますよ!

ちなみにバスケはごくまれに、NHKやBSチャンネルなどでテレビ配信があります。
ネットで試合配信があるのは「バスケットライブ」ですが、こちらは有料放送になっております。その他、カップ戦などによっては別のプラットフォームでの配信となる場合もあります。
試合会場に行くのはちょっと面倒だな~という場合は、テレビ・ネット配信での観戦もご利用ください。

ちなみに私は、これが公開された翌日からの週末は、仙台で試合観戦です!! チームの応援もだけど、牛タンなど、現地の美味しいモノを食べるのが楽しみです。

※本記事で掲載の写真は、全てリーグの掲げるガイドラインに従って撮影したものです。

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